徒歩旅行氏の詳細な旅行記を読解することを試みるブログ

2007/12/21遊記--札幌羊之丘、藻岩山展望台、大通公園
http://www.wayfarer.idv.tw/Japan/Japan2007/1221.htm

 

同じく7時起床。同じところに泊まってるので、もちろん朝食のスタイルも同じ。今回もやはりお気に入りのシャケと塩焼きの鯖を選んだ。とてもおいしい。明日の最後の朝食はもっと取ろう。今日はおかゆを多く食べた。煮込みすぎでまずい。おかゆはやはり水っぽいほうが味がある。さらに漬物をくわえれば、なんとか口にできる味になる。


食べ終わって部屋に戻り、日程をみる。まず定山渓。でもひょっとすると洞爺湖と同じように、観光もどうってことなく、多くのものが閉まってるかもしれない。というわけで定山渓はやめる。出かける準備して外に出てそのまま北2西2までずっと歩く。途中、いくつかのところでは北海道開拓史になにがしかの功績があった人の一生が説明されている。それから旧北海道庁に着いた。2003年も来たとはいえ、でも来てしまったんだから、門を入る。入るや中国語ガイドの説明が聞こえる。音からすると台湾人ツアー客のはずだ。


ぶらぶら歩く。旧北海道庁の周りをめぐる。2003年のときには撮ってなかった場所をたくさん撮る。ここのまわりも雪が積もっている。美しい。北海道新幹線のスローガンを見た。新幹線はかなり期待されてるとみえる。8時40分に中に見学に入る。2003年のときも見学した。そのときのイメージがいささか残ってる。たとえば明治初期にはたった22万人しかいなかったのが100年あまり後には600万になったとか。今回は奇妙なものを見た。本が展示されているガラスケースの中に水の入ったコップが置かれている。こうすると湿気の影響を受けて資料が痛みやすくなくなるのだろうか?





すばやく見学して長居しないで出た。札幌駅とおぼしき方へ向かう。角をまがるとなんと大通公園のテレビタワーが見えた。道を間違えたかとあわてて引き返す。JR駅への案内板があったので、すぐに駅まで着いた。地下鉄東豊線を探す。東豊線の札幌駅はかなりの長さの区間を歩かないといけないのは意外だった。それはもう町歩きみたいなものだった。どうせまだ体力は有り余っている。道路で工事をしてるのを見た。平成22年、2010年に大通公園地下道と駅の地下広場が一体になる予定。そのときにはさらに町歩きが便利になるだろう。僕は日本人ではないけど、こういうリンクは期待したい。雨にぬれる苦痛を避けれるからだ。レジャーと買い物にもいい影響を大きく与えるはずだ。


東豊線の札幌駅を見つけた。地下鉄バス1日共通乗車券を買いたかったが、1000円もする。そろばんをはじいてみると、今日は一日中市内を回る予定だから、共通乗車券を買ってもかならず割に合うだろう。そこで共通乗車券の適用範囲を見てみると、僕が行きたいところはすべて網羅されているので、太っ腹になって買った。それから福住へ向かう。


福住駅に着いたあとはバス停を探す。案内板があるので問題はない。羊の丘展望台は何番乗り場から乗るかもすべて表示がある。4番乗り場で時刻表を見ると、平日の今は毎時20、50分の発車だ。僕が着いたのは10時14分、6分待てばいいわけだ。バスの本数は多い。ここはバスターミナルだ。でも意外にも2分遅れでバスが来た。僕は最初に乗りこんだが、整理券が見当たらない。他の人が使ったのを観察してやっとわかった。カードを入れる箱があったのだ。カードは上から出てくる。そうすると乗車記録が残される。降りるときはもう一度入れればいい。でも僕は悩んだ。カードを買ってない僕はどうすればいいのだ。細かく観察もできなかった。200円均一なので、どうってことないだろう。



羊の丘展望台の前に来ると、切符売りが乗り込んできて、僕からだけカネを取った。他の人はみんな従業員らしい。このバスで観光客はまたも僕一人だけだったのだ。値段は500円。坂を上る。目の前はすべてこれ雪。どこもかしこも。山頂に着くと、すぐに有名な銅像が見えた。その下にはBoys, be ambitiousと書いてある。ここからは札幌市内のパノラマが見える。どっちかというと、僕が感動したのは見渡す限りの雪原のほうだったのだけど。写真をひとしきり撮ったあと、わきにある無料の足湯へ。今月の足湯は岩見沢の毛陽温泉と書いてある。だれもいない中で靴下を脱いで一人浸かるのは楽しくてきもちいい。数分間浸っていると、人が来た。せまい場所なので、黙っているのもきまずい。なので出ることにした。面白かった。でも僕はコメントノートに気配りのきいたサービスへの感謝を書いておいた。



ぶらぶらうろつく。ここは羊の丘と呼ばれてるくらいだからもちろん羊がいる。群れた羊の表情は面白い。羊たちはいったい何を考えているのだろう。ぼけっとした表情だ。かまくらを見つけた。中に入る。この中に住む体験をちょっとしたような感じでおもしろい。外より暖かいのかどうかは、中にそれほど長くいなかったのでわからなかった。まわりはどこも雪が積もっている。遠くまでいけそうだが、深入りする勇気はない。この場所は広くないし、長くいれるところでもない。まさに某ネット友人が言ったように、冬の北海道は雪のほかに見るべきものがない。11時25分のバスで出る。片道15分くらい。道路状況にもよるが。11時50分福住に戻った。近くのスーパーにちょっと入る。おもしろいことに地下鉄駅とつながっていた。地域図を見ても特におもしろそうなものはない。ここで時間をむだにしたくない。





12時8分地下鉄でもどる。東西線で円山駅へ。大通り公園で乗り換え。今日は平日だが、それでも昼の地下鉄は人が多い。円山駅に着く。やはりバス停の案内板にしたがってすすんでいく。バスターミナルで時刻表をみる。え?日本観光振興協会がいうところの西12のバスがなぜか無い。まさかここじゃないのか?でも思ってみれば、時代が移り変わってバスルートが変わったのかもしれない。ほかに円10、円11のバスでもロープウェイ入り口前までいくのを見た。しかもバス乗り場にも藻岩山の夜景のポスターが張ってある。よしこれだ。このバスは本数が比較的少ない。円10と11はそれぞれ逆方向を回る循環バスで、0分と25分に出る。つまり1時間に2本。僕は13時の円10のバスに乗った。





今回は切符を入れる場所が見つからず整理券があった。先に整理券をとったのはいうまでもない。でも心の中ではどきどきだった。バス会社のカタカナの読み方がJRと違うんじゃないのか?共通乗車券が使えないのではないか?ちょっと疑問だったのは、降りる人がどうやるかを見ていると、整理券を先に入れて運賃を反応させたあとにカードをいれている。バスが違えば乗り降りの仕方も違うのだ。新しいやりかたをまたひとつ学んだ。整理券に反応して運賃表示されるなんて、日本のバスシステムは進んでいる。昔はうっかりして注意もしてなかったが、実は数年前だってこうだったのかもしれない。ロープウェイ入り口前駅のバス停に着いた。バスが通るとき、ロープウェイ入り口への案内板が見えた。でもまず先にバスの帰りの時間をしらべた。寒風の中ずっと待ちたくはないからだ。円10、11の時刻を同時に覚えておく。どっちが着ても、先に来たほうに乗ってしまったほうが、寒風の中で待つよりましだ。


ロープウェイ駅についた。登山のベースでもある。ああ。またトレッキングができなかった。ここは山すべてが白い雪で覆われていた。また客がじぶん一人だけだったらどうしようかと思ったけど、さいわいにも続々と何人か来て切符を買ってたの安心した。往復1100円。片道600円。この駅ではコートを貸している。無料とある。おそらく上は本当に寒いので、気配りのきいたサービスなのだろう。13時40分のロープウェイに乗る。山の上のほうを見ると視界はとてもいい。一本の白い布にのように。山下を鳥瞰すればみな白い雪。その中でも獣の足跡の線が雪の上に何本かある。もちろん市内全景もみえる。それは山を降りるときにまた見ればいい。





山頂駅に着くと、カメラを取り出したりしてたので気づかなかったが、一種の雪上車ともいえるもりす号が展望台までゆくらしい。しかも20分後に出発だ。ちょっと観察してみる。夏だったら、またロープウェイをのりついで展望台の駅まで言ったはずだ。この待ち時間はすごい暇だった。言葉は通じないし、時間つぶしできるような店もない。駅の職員は僕がロープウェイに乗るのを待っている。僕がもりす号に乗るとは思ってなかったらしい。20分後、4人がロープウェイであがってきた。もしだれも上がってこなかったら、そのままバスに乗らずロープウェイで下に下りようかと僕は心配したいたのだ。このとき、もりす号も人を乗せて戻ってきた。写真を撮ってからバスに乗る。ブルドーザか戦車のように見える。雪の上でキャタピラに似たその車輪は効力を発揮するのだろう。


展望台に着いた。天気はさむい。今日は靴下かさねばき。台湾で買ったウールの靴下はほとんど使い物にならない。足の底が氷のようにつめたい。ここには店があった。あたりをぶらぶらしてもしかたない。まず展望台にゆく。うん。視界よろし。札幌市内が一望できる。羊の丘展望台すらも見える。羊の丘展望台のランドマークも見える。でも海抜はたった531m。吹き抜ける風が冷たい。温度計はマイナス5度。あたりの写真を撮り終わった。ぶらつけるようなところではない。でも必死になっていい撮影ポイントを探していたら、2.8キロ先の旭山記念公園までここから歩けることを発見した。その道を行く準備をしてる人もいた。僕もその道で下まで降りれるかどうか確信がなかったので、あえて挑戦しなかった。だってすでに足はもう氷りついていたから。夏だったら歩いていっただろうことは確かだ。きれいで魅力的な自然歩道のようだ。



もうここにいる理由も無い。このときまだ15時前。夜景までは待てない。やはりさっきの4人と一緒に降りることにした。同時にまた何人かも乗ってきた。彼らは4時まで待って夜景を見るのかもしれない。店の中には今日の日の入りは16時8分とあった。ロープウェイ山頂駅でロープウェイを待ってるとき、そこにあったバス時刻表があり、ロープウェイを降りた後の行動を決めるのに役立った。15時のロープウェイに乗って降りた。下へ向かうときの市内風景は確かに見ものだった。バスに乗り遅れないように、ロープウェイを降りたらすぐに離れた。どのみちここの写真はもうたくさん撮ってある。思い残すことは無い。のぞみどおり15時18分の円10バスに乗った。乗ったら中学生でいっぱいだった。へんだ。こいつらいったいいつ下校時間なんだ。まあいい。混雑するほど笑った。混みすぎて乗れない人もいた。




下車して円山駅に15時41分。下車して切符を買う人がとても多い。予定が遅れる。もとは地下鉄で大通りまでいき、大通公園を見るつもりだったが、新札幌を見に行くことにした。そこでいったんドアを出て別の車両にうつった。というわけで座れずに立つことになった。もう体くたくただ。


新札幌に着いたらまずJR駅をさがした。どれくらいの規模かと純粋に期待していたのだが、失望した。なにもそろってないし、出入り口はひとつだけ、小駅の感覚だった。新幹線のために準備された駅のようではない。でもぼくはあたりをぐるりとまわった。ショッピングモールは一定の規模があったし、駅には進歩のシンボルであるファストフードショップであるミスドやマクドがあった。さらに妙なのにはここのバス停の規模が大きいことだ。10個の乗り場がある。おおくのバス会社が入ってる。もし新札幌があたらしい交通システムのために建てられた都市ならば、その事前作業もよくやっているのではないかと思わせた。


16時25分、JR新札幌駅ちかくでラーメンを食う。昼夜食兼用である。観光を優先してたので、今までまともに昼食をとってこなかった。さいわいにも、今回は一人旅だ。さもなければ道連れに申し訳ない。やもえず観光にあてないといけない決定をしないといけないときもある。食べ終わって近くの店をぶらつく。見たところ生活機能はすこぶるよさそうだ。17時12分、またも地下鉄に乗り、降りる。大通り公園へ行くにはやはり地下鉄のほうが便利だ。JRでいくとまた長い距離を歩かないといけない。





大通りについた後、テレビタワーを直接探した。2003年はのぼらなかった。今回は無論なにがあってものぼってみたい。みつけてから気づいた。タワーは大通り公園のほぼはじめにあるのだ。通りはそこからずっと延びている。まず切符を買って上にのぼり夜景を見る。高さ147m。700円。夜、大通公園方向には多くのクリスマスイルミネーションや札幌雪祭りの必要のために、多くの電飾があり、夜景を彩っている。他の方向は真っ暗。なにもいうことはない。すべての人たちがここに集まってきてるせいだろうか、いいアングルのカメラの場所がなかなか取れない。でもそこからしかきれいな夜景は撮れないのだ。だからそこに人があくのを待つしかない。やっとあいたところで写真を撮った。でも実はまだ面倒なことがある。室内のあかりやなにやらがガラスに反射してしまっている。こまかに写真をみるとそれが写りこんでいるのがわかる。そこでカメラの方向と角度を調節して、反射しないように気を使った。観光客が満足に写真を撮れるような環境をつくりだすことは、カメラスポットを持つ観光地の責任者は注意をはらうべきことだろう。大通り公園側のほうは反射処理が比較的よくできてるようで、だから、それほど気にならずに写真を撮れた。たくさん撮った。際立つ白い雪の背景が、イルミネーションを白い雪の夜景によく反映させ、少なからぬ美しさを添えていた。





それから大通り公園をのんびり歩く。ときどきふりかえる。テレビ塔のライトアップが時々変わる。かなりいい光景だ。もちろん撮った。そのままゆく。ほとんどどのイルミネーションにもテーマがあるので、ひとつひとつ撮っていく。光は充分にあり、白い雪がじゅうたんになってるので、どの写真も良く撮れた。とくに人が集まってるのを一緒に入れて撮ると、暖かく、のどかで、静かで、みんながよきレジャーを楽しんでいるのが感じ取れる。


テレビ塔から離れるにつれて、イルミネーションも少なくなっていき、ついにはなくなった。狸小路の案内表示を見た。もうかなり歩き詰めなので、いくのはやめた。ぶらつく気力も体力ももうない。過去の経験からすると、目に映るものに新鮮さを感じなくなったら、とっととしまいにすべきなのである。大通り公園を最後まで行くのが目標だったので、それは完成できたということで。地下鉄西11丁目駅の入り口で、地域図を見る。よし。大通公園は終わった。さらに進めば美術館、この時間ではやってない。じゃあ地下鉄で帰ろう。大通り駅で乗り換えて、札幌駅へ。このとき7時すぎ。どの電車も超混雑していた。帰りのラッシュのピークだ。あるいは金曜だから特に多いのかもしれない。



札幌に戻る。JR駅へゆく道を見つける。札幌駅を出る。平面道路を歩いてるとちょっと道に迷った。これは僕が不注意で散漫だった結果だ。でもこのおかげでホテルまで大回りして帰る途中、ホテルの近くにも多くの地下鉄札幌駅の入り口があるのを発見した。まさに棚ぼた。これかれは体力をセーブできる。もっとはやくから注意してれば、わざわざ長い距離歩いてJR札幌駅までゆくことはなかったのだ。





8時にホテルの部屋に戻る。朝食券がテーブルにない。自分でフロントまで取りに行かないといけないようだ。テレビでは大長今をやってる。韓国語で、日本語字幕。ああ、よしよし。僕がどう思ったかって?どうだっていい。どうせストーリーは覚えている。最後の夜だ。札幌ではまだ雪が降るのを見てない。旭川では運が良かったのだなあ。あんな大雪に出会えたのだから、来た甲斐があったというものだ。都市に雪が降るのを体験するのが今回のいちばんの目的だったし、それはもう達成できた。むかし、都市が大雪に見舞われる光景をテレビで見たときは、行きたくてしかたなかったものだ。今回はクリスマスも近く、道わき、家、木はどこも白い雪がたくさん積もっていて、まるで祝日のような楽しさとうれしさのムードを感じた。もちろん、雪が降ってくる感覚もさらに趣きぶかい。

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